Studio「眞」の東奔西走ヲタクライフ
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思うところ多いのでまじめ
「指差確認励行」
10年以上前に私が宮原操車場(JR西)にいた頃にさんざん言われた言葉である。
指差確認を横着したりすると蹴られた。
要するに目的と手段を履き違えずに安全遵守しろという指導の意味を含んだ「蹴り」である。
私が宮原に行かなくなってから10年になる。JR西で安全遵守を現場で指導していた人はどんどん退職、配転していったが、後釜は補充されることはなかった。
2年前、福知山線であの事故が起きた。
私が宮原で窓をふいてやっていた車両が凶器になった瞬間だった。
経営者の安全に対する慢心から、本来必要な人員も指導者も減らされ、設備も更新されなかった結果、末端の負荷が限界を超えたために起きた事故である。
先日、エキスポランドで事故が起きた。
本来当たり前にされているはずの点検、整備がほとんどされていなかったそうだ。
事故後の対応も場当たり的な言い訳だらけというお粗末さである。
同じ関西企業であるJR西の福知山線の事故の教訓は生かされるどころか、経営者や天下り役員の保身のために利益追求された結果、全く無視されていたわけだ。
今私は個人情報を預かる検査装置の仕事をしている。
864万件流出事件が起きた直後から慌てて装置の運用を決めたところが多い。
要するに「入れたことで仕事がとれりゃいい」ので、面倒な運用を避けるため本来の形で使われていなかったのだ。
人命に関係ない業務の場合、モラルや規律はその時点では問題視されにくいのかもしれない。ただ結局こういう意識の連中が人命を扱う企業に天下りしてくるので、人命に関わる重大事故が起こることになる。
「指差確認が励行」の目的を理解して遵守させるためにはコストをかけて指導、継承していかなければならないことを今の経営者・管理者に理解しろというのは無理な話なのだろうか。
それが無駄だ、面倒だというのならあまりに情けないことであるが…。
2007年05月08日(火)
No.72
(ジャンル無し)
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